下京地域会例会（下京B支部設営担当）

子供の頃、心に刻まれた「辛そうに仕事する父親の姿」に、いずれ自分自身が社長になって親を楽にさせてあげたいと思っていた日比さん。義父の経営する自動車鈑金の仕事に従事しながら、アルバイトの副業をする生活。徐々に業界も斜陽傾向にある最中、突如義父から資金難の問題を突き付けられます。ピンチか？チャンスか？元々社長になりたいと思っていた日比さんは「ここだ」と決心し、事業承継を義父に申し出て社長交代されます。しかし経営の現実は厳しく、義父の協力は仰げず、他の悪条件も重なり資金も底をつきようとしていました。

そのころ同友会に入会し、経営者としての学びを深められ、同友会活動の中で主体的に「事業承継」をテーマに3回の支部例会を設営。それをきっかけに先代の想いに気付かれ、やがて協力する関係になり、また経営指針書の重要性を感じ、実践塾で指針書を成文化した後は毎年サポーターとして参加することで自社の指針書をブラッシュアップされ続けておられます。

そして、このコロナ禍だからこそスピーディな判断力と行動力で、攻めの経営SDGｓを取り入れた新たな事業（水無洗車）も開始。昨今はメンズ脱毛エステ事業も始められ、子供たちの将来を見据えた選択肢のある礎を築いていっておられます。

今例会はZOOM開催でしたが、世代を超えた日比さんの想いは参加者の心を震わせ温まる例会となりました。時は戻らないから、行動するならすぐに！行動してから一度立ち止まって、考えることで気づき、そしてまた進む。実践することの大切さを改めて気づかせていただける報告でした。

今回の例会は「心」が震えた！動いた！ドキドキした！というのが、参加された方々の率直な感想でした。幾度もプレを重ねた結果、例会当日が一番想いの伝わる報告となり、私も少し目頭が熱くなりました。心が変われば行動が変わる！実践することの大切さとその原動力こそ付加価値の代名詞のように感じられる例会報告でした。